かつてはライブ配信を行うために機材投資が100万からというのは珍しくなく、経済面のハードルが高いものでした。
いまや低価格かつ高クオリティな商品が増え、少額の初期投資から始められるようになりました。扱いが簡単なため、参入障壁も下がりましたね。
今回は15万円でライブ配信業者を始められるか、を考えてみようと思います。
条件的にはシビアですが組めるんじゃないかなぁと思ってリストアップ。
昔はスイッチャー1個だけで15万円以上してたので今ほんと凄い世の中ですよね。。
※今回はケーブル及びPCは含まない形で書いています。
ライブ配信の方法はこちらの記事も参考にしてみてください!
スイッチャー:Black Magic Design ATEM mini(約4万円)
ライブ配信を低コストで始められるようになった革命児がATEM miniです。
3チャンネルの映像を入れることができ、子画面(ワイプ表示)も可能です。
PCレスで配信することができる上位機種(ATEM mini pro:約4万円)も発売されました。
Black Magic Design ATEM miniのレビュー
シビアな意見を書きましたが、やはり安さ・コスパは断トツだとは思ってます!
ビデオキャプチャー:AVerMedia AVT-C878 (2.4万円)
安価かつ様々な映像形式や安定性を加味して選んだものがAVerMedia AVT-C878。
僕が運営しているライブ配信のコミュニティ、やわラボでは全部で4点購入して使用しています。
軽くコンパクトなのも使いやすいですね。
AVermedia AVT-C878 のレビュー
安いのでつい買ってしまうキャプチャー。
オーディオミキサー:MACKIE MIX5 (約1万円)
昔ながらのオーディオメーカーでプロもよく利用するブランド、MACKIEが出しているミニミキサーです。
音声を3系統入力可能でステレオアウトを装備。
演者のマイク2つ使ってBGMを1系統加えるといった用途に使えます。
ATEM miniのオーディオは弱いのでミキサーはできればあった方がオススメです、
ビデオカメラ
すごく悩みました、現在ここまでで約7.5万円。
ビデオカメラは映像の質に大きく影響するものの、配信する内容によっては高画質にしすぎる必要がないと思ってます。
とはいえ、酷すぎると使えないので選んでみました。
カメラ:パナソニック W580M HC-W580M-T (約3.6万円)2点
サブカメラでワイプも作れる点(遊べそう)とズーム倍率で選びました。
ホームビデオのカメラは画がノッペリしてしまうので照明かソフト側で加工をする等、ちょっとした工夫が必要です。
でも2カメ使えるのは演者を2人とかにできるし手持ちカメラとしても使える。
例えばカッコよかったりキレイを売りにしていない人がコンテンツ(例えば漫才の内容だったりトークの内容など)で勝負してる場合、画質は横においてカメラを増やせるのは大きな可能性を買えます。
もしもっと予算を積めるなら……
ビジュアルを大事にする配信やカメラの切り替えが必要ない場合はかカメラを減らして1台の良いカメラを買ったほうが満足度が高そうです。
セミナーの配信をするときなどは(ローランドさんがセミナーするなら別ですが)カメラ1つと資料でもかなり価値のあるライブ配信が作れると思います。
「カメラ画、カメラ画のワイプ+資料、資料の映像」これで3パターンの画が作れますからね!
7万円では大きな違いが出せる商品が見つけられずでした……。
コロナで商品が手に入らない場合の対策
今、YAMAHA AG03とATEM miniが品切れ状態にあり、類似品のBEHRINGER商品もかなり減ってきています。
この場合、15万円で縛りを作ると何をするか頭を悩ませるところです。
対策:スイッチャーの予算を上げ、他を削減する。
異論を唱えたい気持ちあるのも本音ですがライブ配信業者を行う場合にキャッチーなのはマルチカメラの切り替えではないかと思います。
泣く泣くスイッチャーを導入するセットにします。
スイッチャー:Cerevo Live Wedge 約7万円
CerevoのLive Wedgeはオーディオが弱いものの、4チャンネルの映像ミキサーとワイプやクロマキーも使えるスイッチャー。
またiPadがあれば配信自体も行えるので場合によってはキャプチャーを省くことができます。
中古でiPadを買うかビデオキャプチャーを取るのか悩みどころです(価格は同じくらい)。
キャプチャ:AVermedia AVT-C878 約2.4万円
中古なし縛りがなければiPadにしたかもしれません笑
LiveWedgeは本体のみだと少しやりづらいんですよね。
カメラ:パナソニック HDビデオカメラV360MS 約2.5万円
カメラの価格を落としてみました。
上記で紹介したカメラ(W580M)との違いはワイプなし、wifi機能なし。という点。
これらはなくても良い気はするので(あった方が楽しそうとは個人的には思う)、V360MSでも良いのではと思ったりします。
今のライブ配信状況だと4Kまでの解像度はそうそういらないので(配信サイトも限られるしそもそも4Kディスプレイの普及率もまだまだでは)フルHDでこの価格なら良いのではないでしょうか。
合計:14.4万円
どうだろう!
音をHDMIとオーディオ1系統というのが心もとないですが止む無し。。
できればMACKIEのミキサー加えてください。
まとめ:とはいえ結局、腕
今やコロナの影響で自宅にスタジオを構える人やライブ配信事業を始める人が増えてきた印象があります。
僕がライブ配信を始めた10年くらい前はRoland VR-3が20万円ほどでした。
初期投資は50万円でVR-3とカメラ1台と必要によってレンタル機材でキャリアがスタート。
イベントやライブ、バラエティの番組制作など様々な現場を体験しました。
機材も安くなり、サービスを提供するYouTubeやニコニコ動画、twitterやfacebookまでもライブ配信を開始し、高いレベルでサービスを提供してくれています。
参入する難易度は下がって、取り組むのもイージー。
胸を張って「プロの業者です!」と言うには時間がかかると思いますが、今回紹介した機材でも1件3-5万円くらいの幅であれば配信案件を請けられると思います。
15万とか余裕では!と思いましたが記事書くの、結構シビアでしたね笑
最終的には動画より腕だと思っているので、沢山の配信経験や機材を深く知ることが最も重要な事だと思ってます。
ライブ配信現場が普段少ないという方は是非ぼくのコミュニティで現場にもいらしてください笑