前回の記事でBlackmagic Design ATEM miniのファーストインプレッションレビューを書きました。
今回は実際の現場レベルで感じたことを書いていきます。
全体的に少し、渋めの感想になりました。
悪い商品ではないです。
ただ、結論から言うと既にスイッチャーを持っている方、ライブ配信を家庭で楽しみたい方にオススメのガジェットになります。
ところどころ、機能が弱くて他の機材でサポートしないといけません。
ミスが許されない現場では、ちょっと致命的です。
ファーストインプレッションはこちら!
※ライブ配信の始め方はこちらの記事もご参照ください!
ATEM miniを使用した番組紹介
今回、使用した番組は2つ。
「プロ無職るってぃのぶっちゃけライブ(仮)」と「おさしみ!」の2配信です。
プロ無職るってぃのぶっちゃけライブ(仮)
プロ無職のるってぃさんが送るトークライブ。
今回は女装子の天才プログラマー、なかじさんとトークセッション。
二人の掛け合いは「新しい生き方」を提示してくれる、番組でした。
おさしみ!
アイドル/シンガーのながせりのさん、つきがみひゆさんによるユニット。
「つなかん!」のトーク番組。2人の活動の進捗を見ることができます。
魅力的な2人なので是非、知られて欲しい。
この記事は2番組で実戦投入して感じた点を書いていきます。
正直なレビュー : 感想は「サブ機」としては優秀
配信スペースがスッキリ!
横のiPhone6と比べてわかる通り、凄く小さいんです。
普段のスイッチャーだと2倍くらいの大きさ高さ。
1つで賄えちゃうのは、やっぱり狂気の沙汰。
スペースがコンパクトになると、現場で迷惑かけないので最高ですね。
技術者は慎ましくオペレーションするのが美徳です(主観)
音声がやはり貧弱
なんか音のバランスもおかしい気がする……。
カメラから音をとる場合はHDMIを介せば良いんですが、外部から音を取り込む時は妥協をするか、付き合い方を考える必要があるなと思いました。
音声の上下ボタンも使い勝手が良さそうと思ったんですが、ヘッドホン端子がないので調整がしづらいです。
どちらの番組でも対処が遅れました。反省。
スイッチングのボタンはグニュっとしたやつ
VR-1でも採用されている、グニュっとした感触のボタンです。
好き嫌いが分かれそう。
ボタンが小さいのも押し間違いが不安だったんですが、意外に大丈夫でした。
予想以上に良いボタンではと思ってます。
キャプチャの動作に不安
1920*1080固定の影響なのか、キャプチャが不安定です。
Macbook Pro2機で試しましたが、少しスペックが落ちると遅延が出てきます。
また、配信時に不安定な挙動も見られたのでキャプチャに過度な期待をしてはいけないですね。
おわりに : ライブ配信の最初には良いかも?
もし、これ買ってゲーム配信したい!という方がいたら全力で止めに行きます笑
ここの理由として、音の貧弱さとキャプチャの貧弱さが大きく挙げられます。
家でビジネス的なライブ配信する人、ちょっとしたラジオ番組をする人には最適なデバイスだと思います。
なんと言っても、値段が安いのは最初の一歩に良いですよね。
使い方として、一番良いのは他のスイッチャーと組み合わせることだと思う。やっぱり。
ライブ配信は視聴者と演者の双方向のコミュニケーションが魅力。
トラブルが出ちゃうと、テンポ感が崩れてしまうのでちょっといただけないかなと。
対処法として他の機材を組み合わせる、という手段が良さそうです。
キャプチャーならAverMediaのハードウェアエンコーディングができるもの。
AVerMedia Live Gamer Portable 2 AVT-C878 ゲームの録画・ライブ配信用キャプチャーデバイス DV422
音声面はYAMAHAのミキサーなど
このミキサーもリーズナブルで良いですね。
なんだかんだで、この予算で使えるレベルに上げると8万くらいになるので、LiveWedgeあたりが無難になるのではないでしょうか。
Blackmagic Designが好きな人ならATEM miniを愛用しても良いと思います。
純粋にガジェットのデザインとしては好きなので僕はこれはこれで愛用しますw