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【Canon XC10レビュー】小型高性能カメラは今の時代にマスト

Canon XC10を使って1年!
癖もつかんで来ました。同時に良い点も悪い点も見えてきました。

なんだかんだで4台も購入しているので正直、満足度は高いです。
価格も安いですし、胸を張ってオススメします!

とはいえ、万能機ではないので良い点も悪い点もしっかりお伝えしようと思います。

Canon XC10のご紹介

Canon XC10メーカーHPでが力感じなくて悲しい笑

価格
240,000円(税抜き)
記録
4K

  • 32GB CFastカード(305Mbps、205Mbps)
  • 64GB CFastカード(305Mbps、205Mbps)
  • 128GB CFastカード(305Mbps、205Mbps)
  • 256GB CFastカード(305Mbps、205Mbps)

HD

  • 8GB SDカード(50Mbps、35Mbps)
  • 16GB SDカード(50Mbps、35Mbps)
  • 32GB SDカード(50Mbps、35Mbps)
  • 64GB SDカード(50Mbps、35Mbps)
  • 128GB SDカード(50Mbps、35Mbps)
動画サイズ
4K

  • 3840×2160:305Mbps
  • 3840×2160:205Mbps(29.97P/23.98P)

HD

  • 1920×1080:50Mbps(59.94P)
  • 1920×1080:35Mbps(29.97P/23.98P/59.94i)
重さ
約930g

4K対応の小型タイプの業務用カメラです。業務用カメラと民生機の大きな違いは2つ。

かつては画角(フルHDまで行けるか、4Kまでいけるかが)ありましたが今は差がなくなり、業務用カメラと民生機の大きな差は操作性と拡張性になりました。

XC10の良さは業務用カメラの良いところ……操作性を網羅しながら、重量を軽く押さえることができた点だと思っています。

 

XC10の悪いところ5点

  1. 音声入力が3.5mmステレオオーディオ
  2. ズームがしづらい
  3. 出力形式が固定
  4. オートフォーカスが遅い
  5. メディアが高い

 

音声入力が3.5mmステレオオーディオ

HDMI,MIC,電源は側面に固まっています。

 
ATEM miniの時にも出てきた、音声入力端子が3.5mmステレオオーディオ
本当、泣きたい。

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このタイプのミニプラグは経験則、断線しやい、ノイズ入りやすい。
更に拡張しにくい、使いづらいです。
コストを低くするとこうせざるを得ないんだろうな、とは思うんですが。

 

ズームがしづらい

基本的にズームをする時はリングを回す時のみです。

付属リモコンはは録画ボタンの代わり。
Wi-Fiを使ったリモート操作でもズームはできません。

徐々にズームをしたりする場面では他のカメラを使うことになります。
ライブでの撮影では苦しいのが本音です。

 

出力形式が固定

HDMIから出力される映像形式は選択できません

多くの業務用機器では出力形式が選択できます。例えば、1080pで。とか1080iで。とか。これができないと何が不便なのか、わかりにくいですよね。

これができないと、ライブ配信で画質の低下、配信機器が認識しない、といった不具合が起こります。スイッチャー側で自動認識して変換してくれる機種もありますが、シビアな機器では映像形式が揃ってないと映像が入力できません。

その場合、コンバーターを使用する必要が出てきます。

メーカーに問い合わせしたところ「仕様だ」と言われてしまったので諦めるしかなさそうです。
ただ、メーカーサポートの方は凄く優しいのでCanonが好きになりました。

 


オートフォーカスが遅い

遅いです。スポーツやライブで使用するには少し物足りない。
トークやセミナーで使用する分には問題ないです。

Canonの一眼レフでは不具合を感じないですが、少しモタつくなぁと感じます。
上下(近距離と遠距離)の動きに関しては弱いですが、ピントの正確さはそこそこです。

フォーカスピーキングや拡大ができるので、マニュアルからシビアな調整は可能です。

 

メディアが高い

4K撮影をする際はCFastです。
フルHD収録する際はSDカードでも問題はありません。

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Transcendでも128Gで1.9万円。
128Gはビットレート305Mbpsで撮影すると55分。
ビットレート205Mbpsで撮影すると80分です。

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256Gはこちら。
やっぱりちょっと値段厳しいです。

僕は4Kで撮影する機会が少ないので、SD中心で問題なく使ってます。

 

XC10のメリット(良い点)4点

  1. カメラの基礎が学べる、わかりやすい
  2. Log撮影も可能
  3. 自由度の高い本体
  4. 安い、小さい、軽い

導入までめちゃ時間がかかりました……。

カメラの基礎が学べる、わかりやすい

ミラーレス、ネオ一眼をベースにしているため、基本的なカメラ操作がタッチパネルで操作できるようになっています。
XC10は僕のオンラインサロンで使用しているのですが、オンラインサロンはカメラを知らない人も参加しています。

https://community.camp-fire.jp/projects/view/111685

そのため、シャッタースピード、ISO、絞りについて教えるため、試行錯誤しやすいためにXC10は最適*。

*ボケ方が少なく、絞りの機能を伝えづらいところはあります。

直感的に操作することができると、現場でスピーディな対処ができます。
この操作性の良さこそがXC10が使える理由とも言えます。

 

Log撮影も可能

Canon Logを使用することが可能です。
これはスチールでいうRAW撮影みたいなもので、カラーグレーディングを行うことで好みの色合いを作ることができます。

PVを作りたい方には是非、試してほしいこちらの撮影方法。
この撮影を行う際はmp4ではなくMXF*形式の収録が最適です。

*MXFデータとは圧縮することなく様々な規格に対応できるように作られた、プロユースのデジタル映像・音声を扱うコンテナフォーマットです。

 

自由度の高い本体

バックモニターはチルアウト形式を採用。
更にグリップ部分を稼働させることにより、幅広い撮影アングルで収録することが可能です。

バリアングル形式でないため、自撮りはしにくいのですが

安い、小さい、軽い

https://twitter.com/yawarakayyman/status/1185184094293938181?s=20

女性でも持てる大きさ。

本体の大きさは片手で持ち歩くことができ、重量も1kgを切っています。

僕のオンラインサロンでは女性のライブ配信者も多いので、この点は重要。
3台も4台もカメラを稼働させることがある点や他の機材を含めると配信機材は20kgを簡単にオーバーします。

誰でも運べる重量に収めることができるのは僕にとって重要項目です。

 

ライブ配信ならメイン機に。作家ならサブ機に。

どんな配信をしたいかによりますが、ライブ配信ならメイン機になりえるカメラです。
ただ、ドラマチックな画。海外ドラマのような背景にボケが大きい画には向きません。
この場合は一眼レフカメラを大人しく使うのが吉です。

設定が素早く決まるので、僕みたいに準備時間が1時間、みたいなタイトな現場でも適応できるのはXC10というカメラだからこそできる芸当だと思っています。

MVを作る作家さんはサブ機にオススメします。
低価格なモデルなので色々足りてない部分は多いです。

サブであれば十分にメインをサポートしてくれる画力と性能はあるので、オススメしたいです。

 

おわりに

この時はXC10はサブで使いました。

XC10があることでコミュニティに最適なシステムを組むことができました。

mp4で保存できない!と頭悩ませてたらファームアップデートしてなかったり、HDMIの相性によっては映像出力がされなかったり、色んな思い出もあるXC10笑。

なんだかんだで一番信頼できるビデオカメラになっている気がします。

あまり使ってない機能として、4K撮影やLog撮影をしてないので、ここを遊べる機会を作って、もっとXC10と仲良くしていきたいですね。

小さくて頼りなく感じるカメラですが性能は十分。
僕は買って良いと思います!と強くオススメします。